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Silent Film Live Show

活動弁士山城秀之とサイレント映画ピアニスト柳下美恵のコラボによる上映ライブ

アイルランドでは初めての公演であり、このイベントは同会場が日・アイルランドの外交関係樹立60周年記念文化事業の一つとして行う日本の刷り物展と合わせてのコラボレーションイベントとなりました。

一方、UKでは国際交流基金の協力を得てダートフォードのグラマースクールへの学校訪問を行い、日本語を勉強する学生たちに活弁士の山城氏が紙芝居の実演を披露し、生徒たちに実際に紙芝居を体験してもらう事業を実施し、ロンドンのフォイルズ・ブックショップにて活弁のワークショップを展開しました。

さらに、ロンドンのバービカン・アート・センターで同時開催されていた「日本住宅展」との共同開催ということで、山城秀之氏による活動弁士ナレーションと柳下美恵氏による即興ピアノ伴奏つきの日本映画「大人の見る繪本 生まれてはみたけれど」を実施しました。

ビデオゲーム、アニメや漫画など日本文化は世界中に浸透し、その背景に登場する日本の文化について興味を持つ人々が増えて来ています。

そんな中、本企画は活動弁士という日本固有の大衆芸能の一つを映画ファンはもとより、演劇、音楽ファン、そしてゲーム、アニメや漫画ファンをも含めて幅広く紹介していくものとして2016年に立ち上げられました。

日本の無声映画を活動弁士によるナレーションといくつもの声色を使い分けた登場人物の台詞で厚みを付け、その当時の日本人の生活振りなどを生き生きと伝えます。さらに即興ピアノ伴奏で場面場面をドラマチックに盛り上げていきます。これは単なる映画の上映ではなく、マルチメディアなライブ公演です。
イギリスでは既に弁士付きの無声映画上映は各地で行われており、そのユニークな芸能フォームに対する反響は大きなものがあります。再公演を希望する会場が増えているそうです。

活動弁士:山城秀行

Hideyuki Yamashiro

マツダ映画社所属の活弁士。2011年にデビュー以来、様々なサイレント映画上映会で活弁士として活動。1996年より、街頭紙芝居を新横浜ラーメン博物館で定期的に上演。

ピアノ即興伴奏:柳下美恵

Mie Yanashita

日本国内、海外においてサイレント映画の即興演奏を行っている。これまでに600本を超える作品を伴奏。欧米式のサイレント映画伴奏者では日本初。初期映画の普及・復興にも助力している。

ダートフォード・グラマースクール学校訪問

 

6月23日(金) 11:00 〜15:00

活動弁士の山城秀之氏による学校訪問。イギリス、ロンドン郊外ダートフォードにあるグラマースクールの8、9年生(日本の中学1〜2年生)の日本語専攻の生徒たちの紙芝居『七夕』を使用した授業を見学し、午後は山城による紙芝居『黄金バット』を日本語で実演。希望生徒による紙芝居『黄金バット』の体験実演も。
生徒にとっては本物の紙芝居を日本語で聞く初めての体験であり、山城の太鼓を駆使したリズミカルで臨場感溢れるスーパーヒーローものの紙芝居に生徒たちはわくわくして鑑賞していました。日本語、日本文化を学ぶ生徒たちに紙芝居の実演や体験の機会を提供できたことと思います。

活動弁士レクチャー及びワークショップ

 

6月23日(金) 18:00 〜19:30

フォイルズ・ブックショップ

ロンドン/UK

ロンドンのフォイルズ・ブックショップの5階にあるイベントスペースにて国際交流基金ロンドン日本文化センター主催による、活動弁士のワークショップを開催。日本映画の専門家であるパメラ・ハッチソン氏による活動弁士に関する講演に引き続き、約10分間『雄呂血』を上映し山城氏の活動弁士、柳下氏のピアノ即興演奏による実演を披露しました。さらにハッチソン氏による山城へのインタビューを行い、『雄呂血』の1シーンの山城による観客への演技指導を経て観客3名が活弁を体験しました。観客の活弁ぶりは大変演技力もあり、素晴らしいものでした!活動弁士というものをより深く学び、体験する貴重な機会を提供できたのではと思っております。

紙芝居実演/活動弁士+ピアノ伴奏付きサイレント映画「雄呂血」上映

 

6月24日(土) 11:30 〜16:30

チェスター・ビーティ・ライブラリー

ダブリン/アイルランド

11:30〜「黄金バット」紙芝居/山城秀之弁士

14:00〜活動弁士についてのレクチャー及びデモンストレーション/山城秀之弁士、柳下美恵サイレントピアニスト

その後「雄呂血」1925/白黒/DVD上映/山城秀之活弁+柳下美恵即興ピアノ伴奏

阪東妻三郎主演のチャンバラ映画『雄呂血』をアジア専門の美術館であるチェスター・ビーティ・ライブラリーにて上映しました。上映前に弁士による簡単な活動弁士とは何で有るかの解説を行い、解説用紙も配布しました。同日午前中にはお子様をお連れのファミリー向けに車座に座って頂き、紙芝居『黄金バット』を弁士が披露致しました。日本のアニメ文化の大元になっているとされる紙芝居、またスーパーマンよりも早い時期に登場していた日本独自のスーパーヒーロー、黄金バットを子供たちは楽しんで鑑賞していました。また、『黄金バット』実演の前に山城氏は紙芝居で動物クイズを行い、クイズ正解の子供たちに折り紙の手裏剣やツルなどを振る舞い、子供たちの心を鷲掴みにしました。
山城秀之氏による通訳付きでの活弁に関する解説を約20分強行い、山城秀之活動弁士、柳下美恵氏即興ピアノ伴奏による、サイレント映画『雄呂血』(74分)上映を実施。初めての活弁付きサイレント映画上映とあって、会場は満席で熱気に溢れ、上演後も質問される観客が絶えませんでした。これを機会に活弁というものが存在する事を紹介でき、会場を訪れた観客は展覧会も鑑賞される機会も得て、さらなる日本文化への理解や興味に繋がったと考えます。

活動弁士+ピアノ伴奏付きサイレント映画

「大人の見る繪本 生まれてはみたけれど」上映

1932/白黒/35mm

6月25日(土) 16:00 〜

バービカン・アート・センター シネマ1

ロンドン/UK

イギリス、ロンドンのバービカン・アート・センター シネマ1にて、山城秀之活動弁士、柳下美恵即興ピアノ伴奏による、サイレント映画 『大人の見る繪本 生まれてはみたけれど』を上映しました。山城の解釈による字幕には入っていない台詞やナレーションにも、映像との絶妙なタイミングでのシンクロで観客は十分に内容を理解したようです。コミカルな部分では笑いが絶えませんでした。事業後の個人ブログの批評によると言葉は分からなくてもビジュアルと合致した山城の声色の変化はそれぞれの場面にぴったりはまっていて、意味が通じたと書いています。また、即興でありながら、これまた抜群のタイミングと絶妙な音作りで場面をさらに感動深いものにしてしまう柳下のピアノ演奏を大絶賛する観客も多かったように思います。古くて新しい活弁、ピアノ演奏付きのサイレント映画鑑賞はひと味違うエンターテインメントとしてロンドンの観客には大好評でした。

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